かつてフェルナンド・アロンソがルノーF1に2度F1タイトルをもたらしたときのチーム代表であるフラビオ・ブリアトーレが、ルノーが再びタイトルを取ることも可能だと語った。
ベネトンを皮切りにF1の世界へ足を踏み入れたブリアトーレは、ミハエル・シューマッハを擁して1994年にF1タイトルを獲得。その後ルノーへと名前を変えた同チームで2005年と2006年にアロンソが2年連続F1チャンピオンに輝くという輝かしい成績を残している。
だが、2008年のシンガポールGPにおいて、アロンソのレース展開を有利なものとするために、チームメートのネルソン・ピケjr.にわざとクラッシュさせてセーフティカーを導入させていたことが発覚。この「クラッシュゲート」スキャンダルによりF1から追放されたブリアトーレは、以後直接的なF1活動には携わっていない。
イタリアの『ADNkronos(クロノス通信)』から、ルノーがロータスを買い戻して再びフルワークス体制でF1への挑戦を行うことについて質問を受けたブリアトーレは、次のように答えた。
「これは素晴らしくて明るいニュースだよ。だが、彼らが勝利するのは難しいだろうね」
「すぐに勝てるようにはならないだろう。だが、あのチームにはやるべきことがたくさんあるということを学ぶ必要があるものの、将来的にはどんなことだって可能だよ」
ルノーが再びF1タイトルを獲得し、かつての栄光を取り戻すこともできると思うかと尋ねられたブリアトーレは、「できない理由はないだろう? 10年前にそれができたチームなんだから、再びそうすることもできるさ」と答えた。
実際のところ、新生ルノーF1チームの最高責任者であるジェローム・ストロールは、フランスのテレビ局『Canal Plus(カナル・プリュ)』に対し「1年間に3億ユーロ(約400億円)を投じることになる」と語り、少なくともタイトル獲得を目指すにふさわしい予算を手にしていることを認めている。