F1エンジン開発にかかわる複雑なトークンシステムが2017年には廃止されることになるようだ。
3日(水)に、ルノーF1のマネジングディレクターであるシリル・アビテブールがそう主張した。
最近、2017年からのF1ルール改正に向けてF1主要関係者たちによる会議が続いていた。
3日に新生ルノーF1の体制発表イベントに参加していたアビテブールは、スペインの『Marca(マルカ)』に対し、F1関係者やファンからあまりにも複雑過ぎるとともに厳密過ぎると評判の悪かったトークンシステムが廃案となるだろうと次のように語った。
「我々は現在のような方法でF1エンジンを管理するのはメルセデスにとっても、フェラーリにとっても、ホンダにとっても、誰にとってもいいことではないということで合意に達した。つまり、こういう混乱に歯止めをかけようと決めたんだ」
現在のF1エンジンルールでは、エンジンの開発が厳しく制限されており、パフォーマンス改善開発は、統括団体であるFIAが認めた一定数の「トークン」(引換券のようなもの)の範囲でしか行うことができない。
さらに、ドライバー1人につき年間に使用できるエンジンコンポーネントの数も制限(昨年は4台分まで)されており、それを超えるエンジンを使用した場合には相応のグリッド降格ペナルティーを受けることになっている。
この制度が撤廃されれば、開発コスト増大の問題はともかく、各エンジンメーカーの差も縮まるとともに、ファンにとってももっと純粋にレースを楽しむことができる状況が戻ってくるかもしれない。