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F1、2017年の新ルール制定に向けて一歩前進

2016年02月03日(水)19:57 pm

F1界の大物たちによる会議が2日(火)にイタリアのミラノで行われたが、ここで大きな前進が見られたと報じられている。

この会議は、F1公式タイヤサプライヤーであるピレリが主催したものだ。F1ドライバーやファンの間にもっとアグレッシブな走行ができるタイヤを望む声が大きいことから、関係者を集め、2017年以降のタイヤ特性のあり方について話し合いを行うことがその目的となっていた。

■タイヤテスト充実化に大きな前進

これまでドライバーたちから批判を受けることが少なくなかったピレリだが、よりよいタイヤを製造するためにはもっとテストを行うことが必要だし、そのテストにはトップドライバーたちが参加することが必要だと主張している。

F1最高責任者のバーニー・エクレストンも数日前に『BBC』に対して次のように語っていた。

「彼らはそれを求めているよ。トップチームのトップドライバーたちによるテストをね。限界まで攻めることができないチームや、それだけの力がないドライバーではだめだというわけだ」

そして、イタリアの『Sky(スカイ)』は、今回のミラノ会議においてF1関係者たちがピレリの要求するテスト増加に同意したと伝えている。

先週、ロンドンのヒースロー空港で行われた会議では2017年からF1カーを大幅にスピードアップするという対策案に関して足並みがそろわなかったと伝えられていた。だが、今回ミラノでタイヤテスト増加に関して合意が得られたとすれば、2017年からの大幅なルール変更に向けて大きな一歩となるのは明らかだ。

2017年から施行される新ルール決定の最終期限は今年の3月1日(月)に設定されているが、先週のロンドンでの会議が不調に終わっていただけに、今回ミラノで開催された会議の重要性が非常に高まっていた。

■大物が顔をそろえたミラノ会議

『Sky(スカイ)』によれば、今回の会議にはエクレストン、FIA(F1統括団体である国際自動車連盟)のジャン・トッド会長、フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネを始め、有力F1チームの代表者たちが参加していたという。

さらにドライバーの代表としてフェラーリからセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンが参加したのを始め、レッドブルのダニエル・リカルドとダニール・クビアト、そしてニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)らが参加していたようだ。

『Sky(スカイ)』は次のように報じている。

「重要なニュースは、エクレストンがテスト増加を求めるピレリの支援に回ったことだ。そして、1か月以内に(2017年に向けた)新たな合意に達するはずだ」

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