F1公式タイヤサプライヤーであるピレリは、2016年シーズンにはタイヤ選択がこれまでよりも複雑になることを踏まえ、テレビを通じてファンにタイヤの情報をリアルタイムで公開するシステムを準備している。
2016年には各レースにつき3種類のドライタイヤが供給され、一定の条件のもとに、各ドライバーはレース週末を通じてその中から好きなタイヤを選択して使用することが可能となる。
だが、ファンにとってはそのルールの詳細を理解してレース観戦をするのはかなり大変かもしれない。このルール改正が発表された当時、元F1ドライバーのカルン・チャンドックですら「これを読んだら頭痛がしてきたよ!」とツイッターでつぶやいていたほどだ。
だが、ブラジルの『Globo Esporte(グローボ・エスポルチ)』が報じたところによれば、ピレリではレース中にどのドライバーが今どのタイヤを装着しており、どのコンパウンドがまだ残っているのかといった情報をリアルタイムでテレビ視聴者に伝えることを計画しているという。
「我々はすべてのデータを持っているし、FOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント/F1商業権管理会社)のものと統合されたシステムによってそれらの情報を生成し、メディア(放送局)に送ることになる」
そう語ったピレリのマリオ・イゾラ(レーシングマネジャー)は、次のように付け加えた。
「我々はこの情報を生でレースが行われている間視聴者に送るために、協力して作業に当たっている。これにより誰もが、どういう状況なのかを知り、理解することができる」