F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、オースティンのCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)でのF1アメリカGP開催継続をあきらめてはいないと主張した。
昨年、ハリケーンの接近による大雨に見舞われたオースティンだが、その後もサーキットの上には暗雲が立ち込めている。オースティンを管轄するテキサス州が、F1開催にかかわる補助金をこれまでの年間2,500万ドル(約29億6,000万円)から2,000万ドル(約23億7,000万円)未満へと大幅に減額することが明らかとなったためだ。
オースティンのレース主催者であるボビー・エプスタインは当時、「我々はだまし討ちにあったようなものだ」と語っていた。
ファンやドライバーたちからも人気の高いCOTAでのアメリカGPだが、興行的には必ずしもうまく行っているわけではなかった。特に2015年はハリケーンの影響で大幅に収益源となったほか、メキシコGPが復活したことで、それまではメキシコから訪れていたファンが激減することになってしまったこともあり、ただでさえ経営的には苦しいと言われていた。
そこへ来て公的補助金が減額されることになり、今年のF1レース開催も危ぶまれる状況となっている。
今年は過去最高の全21レースが予定されているF1だが、10月23日に決勝が行われる予定のアメリカGPに関しては「開催に向けての確認が必要」とのただし書きが付けられ、現時点では暫定扱いとなっている状態だ。
だが、エクレストンはタイム社が運営するウェブサイト『The Drive(ドライブ)』に次のように語った。
「我々には彼らとの契約がある。COTAとのね。彼らはいい仕事をしているし、それが継続されることを希望している」