常にストレートな物言いをすることで知られる元F1ドライバーのマーク・ウェバーが、現在のF1において自分が考えるベストドライバーとワーストドライバーの名前をあげた。
2013年までレッドブルのドライバーを務めていたウェバーだが、F1引退後はWEC(世界耐久選手権)にポルシェから参戦している。
そのウェバーは、現時点における最高のF1ドライバーは誰かという質問を受けると、まずフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、そしてルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)の名前をあげ、次のように続けた。
「フェルナンドに関しては、僕は彼が息切れしているとまでは言わないものの、彼が現時点でモチベーションを保つのは難しいと思うよ」
母国オーストラリアの雑誌『Wheels(ホイールス)』に対し、かつてのチームメートであったベッテルは全体的に非常にまとまったドライバーであり、ハミルトンは「信じられないほど速い」と語ったウェバーは、次のように続けた。
「もし1人に絞らなくてはならないとしたら、多分セバスチャンを選ぶだろうね。彼は、全体の力をまとめ、チーム全体を活性化させることにたけているし、フェラーリでも短期間でそれをやってのけると思うよ」
「彼はいやというほど一貫性があるし、残念ながら僕はそこで大きく後手に回ってしまっていた。だけど、彼はかなりうまいよ。ルイスに関しては、少しばかりむらっ気がある。そこへいくと、セバスチャンは例のごとく、まさにドイツ流って感じだからね」
一方、ワーストドライバーは誰だと思うかと尋ねられたウェバーは、「多分、(パストール)マルドナードだね」と答えると、次のように付け加えた。
「彼には必要な能力がないし、あそこ(F1)にいるべきではないよ。彼は、基本的には数字合わせのためにいるだけさ」
マルドナードに関しては、スポンサーのPDVSA(ベネズエラ国営石油会社)の汚職問題などもあり、ロータスを買収したルノーF1のシートを失うのではないかとのうわさもささやかれている。