ウィリアムズのチーフテクニカルオフィサーを務めるパット・シモンズが、2016年シーズンのF1カーは、昨年よりも音が大きくなるはずだと語った。
■2016年にはエンジン音が確実に増大
シモンズが15日(金)に語ったところによれば、2014年から導入された現行のV6パワーユニットだが、「通常の開発」を進めた結果、すでに導入当初よりも音が大きくなっているという。
だが、2016年には新たにパワーユニットの音量を増加させるためにルールが変更され、タービンへの排気流入量を調節するためのウェイストゲートが設けられることになったため、これまでよりははるかに大きな音を発生するようになるようだ。
「(ウェイストゲートが)閉じられているときには14%ほど音が大きくなる」
フランスの『L’Equipe(レキップ)』にそう述べたシモンズは、次のように付け加えている。
「そしてそれが空いているときには、20%から25%に達するから、かなり大きくなるよ」
■レース中給油復活は好ましくないとシモンズ
ところで、最近F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長が、F1の見せ場を増やすために、比較的低コストで実現可能なレース中の給油を復活させることも検討すべきだと語ったことが報じられていた。
だがシモンズは、その考えには否定的なようだ。
「そのためのコストは(1チームあたり)50,000ユーロ(約640万円)を大きく超えてしまうだろう。それに加えて輸送費用もかかってしまう」
そう述べたシモンズは、次のように付け加えた。
「それに、レース戦略にも影響が出てしまう。だから、私としては、もしそれ(給油)が復活することになれば残念だと言わざるを得ないね」