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ルノーは判断を誤ったとレッドブル首脳

2016年01月15日(金)19:31 pm

レッドブル首脳のひとりであるヘルムート・マルコが、ルノーは全力をレッドブルにつぎ込むという判断をしていたほうが賢明だったはずだと主張している。

F1が2014年から導入したパワーユニット競争に乗り遅れたルノーと、2013年まで4年連続でF1チャンピオンチームに輝いたレッドブルとの関係が悪化。そして、ルノーはロータスを買収して今年から自らのワークスチームを復活させてF1への挑戦を続けることになっている。

一時は2016年に搭載するエンジンを入手できず、F1から撤退する可能性もとりざたされたレッドブルだったが、結局今年もルノーからパワーユニットの供給を受けることに。違いは、そのルノー製パワーユニットに「タグ・ホイヤー」のブランド名が冠されるということだ。

だが、マルコはドイツ語ウェブサイト『motorsport-magazin.com』に次のように語った。

■ロータスを買収したルノーは正気とは思えない

「現在のロータスチームのことを考えれば、それが今後ルノーのファクトリーチームになるわけだが、もし彼ら(ルノー)が正気なら我々のために全力を尽くそうとしていただろう」

マルコに言わせれば、今のチーム状況やドライバー体制では、2016年にエンストンに本部を置くルノーワークスチームが活躍できるとは思えないというわけだ。

現時点では、新ルノーF1チームでステアリングを握ることになるのは、パストール・マルドナードと、今季がF1デビューとなるジョリオン・パーマーの予定だ。だが、最近ではマルドナードがシートを喪失するのではないかとうわさされており、昨年までマクラーレンに所属していたケビン・マグヌッセンがその後任候補として浮上してきている。

■チーム増強を図るルノー

そんな中、フランスの『L’Equipe(レキップ)』が報じたところによれば、ルノーでは2016年シーズンを迎えるにあたり、チーム内のあらゆる部門において30名以上の新スタッフ採用に取り組んでいるという。

だが、マルコは、たとえルノーがチームやエンジン部門を増強したとしても、その恩恵がレッドブルにまで及ぶとは思えないと次のように主張した。

「ルノーは自分たちのチームを有しているが、我々はずっと金を払う顧客に過ぎなかった」

しかしマルコは、もはやレッドブルはルノーのワークスチーム待遇ではなくなるものの、「契約によって」、エンジンの開発が進んだ場合には今後も常に最新型の供給を受けられるという約束ができていると付け加えた。

■2016年はレッドブルがトロロッソに負ける?

一方で、レッドブルのジュニアチームであるトロロッソは、今年はフェラーリから2015年仕様のパワーユニットの供給を受けることになっている。

「もし、現時点でのパワー数値でスタートしたとしたら、トロロッソのほうが(レッドブルより)1周あたりコンマ5秒か6秒のアドバンテージを持っているよ」

そう語ったマルコは、次のように続けた。

「だが、彼ら(トロロッソ)は、今年の(フェラーリ)エンジンを手にすることができないし、もはやそのエンジンの開発も望むこともできないという弱点がある」

「仮に、昨年の状態が継続するようであれば、トロロッソのほうが我々よりも前を走ることになるのは確かだろう。それはうれしいことではないが、そのことに問題はない」

そう述べたマルコは、次のように付け加えた。

「我々はファミリーだし、メインチームであるレッドブル・レーシングがより一層懸命に取り組まなくてはならないということだ。だが、エンジンの開発が進むことによって、シーズンが進むうちに、少なくともフェラーリの(2015年仕様)エンジンのレベルにまでは到達するだろうと確信しているよ」

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