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マクラーレンがフォルクスワーゲンと合意 その内容とは?

2016年01月15日(金)7:37 am

マクラーレンは14日(木)、フォルクスワーゲン(VW)と一つの「契約に合意」したことを発表した。その気になる内容とは?

■マクラーレン、改革へ

2015年の年間ランキング9位という悲惨な結果に終わったマクラーレンが現状を打破すべく、14日に新体制を発表した。

まず、これまでマクラーレン・レーシングのCEO(最高経営責任者)代理を務めてきたジョナサン・ニールは、マクラーレン・テクノロジーグループのCOO(最高執行責任者)に任命された。

そして、マクラーレン・レーシングの新CEOとして、2012年からフォルクスワーゲン・モータースポーツ総責任者(ディレクター)であるヨースト・カピート(57歳、ドイツ)を迎え入れると発表した。

マクラーレン・レーシングのレーシングディレクター、エリック・ブーリエのポジションは「変わらず」、ニールとカピート両名と緊密に連携する。

そして、ニールとカピートは、マクラーレン・テクノロジーグループのロン・デニス会長兼最高経営責任者へ直接報告するという。

ロン・デニスは次のように語っている。
「カピートは2012年よりフォルクスワーゲンでWRC(世界ラリー選手権)チームを率いて以降、2013年から2015年まで連続して世界タイトルを勝ち取った。それだけではなく、BMW、ポルシェ、フォード、ザウバーの責任あるポジションで、スポーツカーやツーリングカー、バイクやF1など幅広く経験しており、非常に知識が豊富で、情熱的だ」。

カピートがマクラーレンに加入する時期については、フォルクスワーゲンと合意の上で決定するという。WRC公式サイトやフォルクスワーゲン・モータースポーツ公式サイトによると、カピートは「後任が決まるまで」フォルクスワーゲンでの職に留まるという。


カピート率いるVWはWRC3連覇を達成。(C)WRC

■排ガス不正問題のVW、ラリー撤退か

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によると、フォルクスワーゲンは昨年発覚した排ガス不正問題のスキャンダルによって、WRCから撤退するとのうわさも出ているという。

■マクラーレン・フォルクスワーゲン?ポルシェ?アウディ?

今回発表されたのはカピートのヘッドハンティングのみであり、マクラーレンとフォルクスワーゲンの関係性については何も触れられていない。近い将来、マクラーレン・フォルクスワーゲン(またはVWグループのポルシェやアウディ)の誕生に直結するとは見られていないが、カピートがフォルクスワーゲン・モータースポーツの総責任者だけに、マクラーレンはVWと非常に太いパイプが出来たことは間違いない。

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