F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、2016年シーズンにはメルセデスAMGが3年連続でF1タイトルを独占するだろうと見ている。
カナダのラジオ局『TSN』から、パワーユニットによる新時代を迎えたF1を圧倒的な力で支配しているメルセデスAMGだが、今年はこれに対抗できるチームが出てくると思うかと質問されたエクレストンは、「イエスと言えればいいのだが、それはできないよ」と答え、次のように続けた。
「結論から言えば、彼らが非常にいいチームだということだ。エンジンは明らかにほかのどのメーカーのものよりすぐれているし、間違いなく最高レベルのドライバーをそろえている。だからほかの誰にとっても、彼らを打ち負かすのは難しいだろうね」
85歳となるエクレストンは、これまで一貫して現行のパワーユニットに対する批判を繰り返してきていた。そして現在のF1はメルセデスを中心とした主要自動車メーカーによって支配されてしまっていると主張している。
「メルセデスは4つの(実際には3)パワーユニットを小規模チームに供給するが、明らかに自分たちのクルマに搭載するものよりは大きくパワーを落としたものを供給するんだ。だからそれらのチームに負けないのは当然だよ」
そう述べたエクレストンは、次のように付け加えた。
「だから、本当に戦える力を持っているのはメルセデスAMGとフェラーリだけなんだ。彼らがお互いに戦いを繰り広げてくれることを期待しているよ」