元F1ドライバーであり、現在はF1解説者を務めるマルク・スレールが、ドライバーたちがもっと自由に自分たちの考えを発言できる状況であれば、F1ももっと改善されるはずだと主張した。
人気低迷を打開するために、F1では2017年もしくは2018年に向け、さらにエンジンパワーや音量を増加し、今よりも高速のF1カーを導入することが検討されている。
だが、1979年から1986年にかけてF1に参戦していたスイス出身のスレールは、もっと実際にF1カーのステアリングを握っているドライバーたちの意見に耳を傾けるべきだと考えている。
スレールは、『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。
「ドライバーたちがジャーナリストたちから隔離されているという現実は、完全に間違っていると思うよ」
「彼らと話をするとき、その答えは決まって差しさわりのないものだ。かつては、ドライバーたちは自分の意見を述べたがったものだよ。だが、今日では彼らはすべてをチームに委ねてしまっている。これは誰にとっても有益なことではないよ。チームにとってもね」
そう述べたスレールは、次のように付け加えた。
「レースで勝って、素晴らしいクルマだと言うのはいいよ。だけど、13位なのにそれがあたかも成功だったような言い方をすれば、もはやそいつの言うことなど信じられないってことになってしまうよ」