フェラーリのチーム代表を務めるマウリツィオ・アリバベーネが、自分のボスであるフェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネが掲げた2016年の目標を達成するのが自分の仕事だと語った。
フェラーリは4日(月)にミラノ証券取引所で株式を公開したが、初日には思ったほどの値がつかずに終わってしまっていた。
フィアット・クライスラーの最高経営責任者であるマルキオンネは、傘下にあったフェラーリをグループから分離させて今回の株式公開に至ったわけだが、初日の取引の結果を受けて次のように語った。
「あと数日様子を見ないと分からないよ」
だが、フェラーリの株価を上げるためにも、マルキオンネとしてはF1チームのフェラーリに活躍してもらう必要がある。そんなマルキオンネが掲げたフェラーリの2016年の目標は、メルセデスAMGを倒してF1タイトルを獲得するというものだ。
「2016年は我々がトップに返り咲く年にしなくてはならない。そのために十分な投資を行ってきた」
そう述べたマルキオンネは、次のように主張した。
「オーストラリア(開幕戦/3月20日決勝)では、我々こそが倒すべきチームだと見なされるようにしたいと思う。我々のライバルたちも手ごわいことは分かっている。だが、我々は彼らを恐れない。我々はF1の歴史において最も成功を収めてきたチームなのだからね」
チーム代表のアリバベーネは、これまでマルキオンネよりは控えめな目標を口にしてきていた。だが、そのアリバベーネもボスが定めた目標は尊重しなくてはならないと次のように語った。
「テストのためにサーキットに行って初めて我々の力が分かるだろうし、今後に向けて楽観的になれるだけの理由があるかどうかが分かるだろう」
「だが、マルキオンネは会長だ。彼には目標を設定する権限がある。私はそれを達成しなくてはならないし、そのことに何の問題もないよ」とアリバベーネは付け加えた。