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ライコネン「最近のサーキットはどこも似たり寄ったり」

2016年01月05日(火)19:48 pm

近年のF1は、主にヘルマン・ティルケによって設計された近代的サーキットでの開催が増えている。だが、フェラーリのキミ・ライコネンは、かつてのサーキットのほうが好きだと認めた。

■ティルケ設計のサーキットはどれも似ている

ここ数年、F1ではヨーロッパでのレースが減り、その一方でアジアや中東地域でのレースが増加する傾向が続いている。

F1最高責任者であるバーニー・エクレストンに言わせれば、「我々は支払うことができる人たちがいるところへ行く必要がある」というわけだ。

だが、普段は無口なことで知られるライコネンは、最近増えた新しいサーキットについて少し不満があると母国フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』に次のように語った。

「新しいところは、どこもかなり似ているよ。同じ人間によって設計されているからね。そういうサーキットがよくないと言っているわけではないよ。だけど、どれもほとんど同じなんだ」

■ベストはイモラ、最悪は?

だが、ティルケが設計したサーキットの中にも例外はあるとライコネンが指摘したのはトルコのイスタンブール・パークだ。ライコネンは2005年にイスタンブール・パークで初開催されたトルコGPでポール・トゥ・ウィンを達成している。だが、2011年を最後にトルコGPはF1カレンダーから姿を消している。

ライコネンは、それ以外にも現在F1が行われていないサーキットの中には好きなところがあると続けた。

「以前も言ったけれど、マニ・クール(フランス)はすごく好きだね。路面はきれいだったし、サーキットはほかとは似ていなかった。それに周囲もそれほどうるさくなかったよ」

「イモラ(イタリア)は特に好きだったよ。いつもすばらしい雰囲気につつまれていたし、かなり腕が試されるところだった。ニュルブルクリンク(ドイツ)も好きだよ」

一方で、ライコネンは「砂漠地帯にある」アブダビのようなサーキットは、本当にサーキットに必要な特性が欠けていると主張。また、「最悪」だったのは都市部からはかなり離れた位置に設けられていた韓国だったと語った。

■突き詰めればティルケ・コーナー

ライコネンは、最近の新しいサーキットに関して、次のように続けた。

「基本的に、新しいところへ行っても、すでにどういう感じなのか分かってしまっているんだ。どれもみんな同じようなものだからね」

「すべてが同じように造られているからどこも似てしまっている。それに周囲には木々もなく、イモラやマニ・クールなどとは似ても似つかない。言うまでもなく、森の中にあるスパ(スパ・フランコルシャン/ベルギー)とは全然違うよ」

そう主張したライコネンは、次のように付け加えた。

「もちろん、それぞれの(新しい)サーキットにも少し違いはあるし、コーナーだって少しは違っている。だけど、結局のところ、それらはすべてティルケ・コーナーなんだ」

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