昨年マクラーレン・ホンダの控えドライバーを務めていたケビン・マグヌッセンが、今年もF1復帰のチャンスを逃さないようF1との関係を保ち続けるつもりだと語った。
2014年にマクラーレンからF1デビューを飾ったマグヌッセンだったが、フェラーリからフェルナンド・アロンソが移籍してきたことと、ジェンソン・バトンが現役続行を決めたことで2015年には再び控えドライバーに降格されていた。
結局、2016年にもマクラーレン・ホンダのシートは開かず、マクラーレンとの契約も解消されたマグヌッセンはF1以外のカテゴリーに活路を見いだすための活動を行っており、2016年にはDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に参戦することになるのではないかと見られている。
23歳となったマグヌッセンは、母国デンマークの『Ekstra Bladet(エクストラ・ブラデ)』紙に次のように語った。
「またサーキットに出てレースをすることになるんじゃないかと思う。それが自分のやりたいことだからね」
「それが何になるのかはまだ分からないけれど、何であれ、ベストを尽くすつもりさ」
そう語ったマグヌッセンだが、それと同時に今年もF1界とも密接な関係を保ち続けておくことが重要だと考えていることを認めている。マグヌッセンは、たとえ控えドライバーとしてでもF1チームとの関係を保っておきたいと考えているようだともうわさされている。
実際のところ、2017年からはまた大きくルールが変わることになるF1だが、多くのベテランドライバーたちがそれを機にF1を引退するのではないかとも見られている。例えば、キミ・ライコネン(フェラーリ)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)といったドライバーたちだ。
「その通りだよ」とマグヌッセンは続けた。
「これまで長い間起きていなかったことがもうじき起こりそうだからね。多分何名かのドライバーたちがF1をリタイアすることになるだろう」
「だから、F1に近いところにいることが重要になると思うんだ」
昨年まで所属していたマクラーレン・ホンダでバトンの後任ドライバーとなることを特に意識しているのかと質問されたマグヌッセンは、「分からないよ。だけどこれまで何年もF1をやってきたドライバーたちが何人かいるし、彼らはもうすぐ去っていくことになると思う」と答えると、次のように付け加えた。
「僕はまだ年を取っていないし、F1となんらかの形でつながっておくことが大切なんだ」