元F1ドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサは、2016年にマクラーレン・ホンダが大きく力を伸ばすと予想している。
デ・ラ・ロサは、スペインのスポーツ紙『AS』に次のように語っている。
「現実を見つめよう。今年の商品(F1)はひどかった」
「情熱をかき立てるようなものがなかった。戦いもひどいもので、せいぜいハミルトンとロズベルグ(いずれもメルセデスAMG)の間にあっただけだ。それが問題点だった」
「来年ははるかに面白くなるはずだ」
「フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)がもっと強くなるはずだし、メルセデスAMGに対してはフェラーリが本格的なライバルになるだろう」
フェラーリとマクラーレンでのテストドライバー時代にアロンソと仕事をしたことがあるデ・ラ・ロサは、2015年のマクラーレン・ホンダの苦戦は予想外だったと話す。
「しかし、あとから考えれば起きるべくして起きたことだ。メーカー(ホンダ)が事を急ぎ、イングランドに本拠を置くチームから遠く離れた日本にとどまる決断をすればね」
「特に、新しいレギュレーションでの経験がある他メーカーの外国人エンジニアと契約しないという決断を下したのだから」
「そのために、学習期間が大きく長引いている」
しかし、2016年にマクラーレン・ホンダに期待することを聞かれると、デ・ラ・ロサはこう答えた。
「常に予選Q3に進出し、表彰台を獲得することだ」
「だが、チャンピオン争いに加われるのは、明らかに2016年ではなく2017年だ。だから2016年の重点は、最初から2017年のクルマとエンジンに置かれるべきだね」