レッドブルの最高技術責任者だったエイドリアン・ニューイは、2016年のタイトル争いができる立場にいるのはメルセデスAMGとフェラーリの2チームだけだと語っている。
ウィリアムズ、マクラーレン、レッドブルなどで数々のチャンピオンマシンを作り上げてきたニューイだが、2015年はF1の第一線から身を引いた。
ニューイは、インドの『Asian Age(アジアン・エイジ)』紙のインタビューで現在のF1を批判している。
「現在のF1で健全でないのは、エンジンに支配されている点だ」
「シャシーのレギュレーションは非常に厳しいが、エンジンのルールには実験の余地が残されている。チャンピオンになるだけの強さがあるのはメルセデスAMGとフェラーリしかいないという現状だ。そうなると結局は彼らにF1を牛耳られる」
「FIAにはこの状況を何とかしてほしいものだ」
2017年か2018年にはシャシーとエンジンに関して大幅なルール変更が検討されており、ニューイのF1への関心も再び高まるのではないかという見方もある。
これについて聞かれたニューイは、「ルール変更は常に楽しんだよ。実験する新たな機会が得られるからね」と話した。
どういったルール変更を望むか聞かれると、ニューイは次のように答えている。
「いわゆる物理的なエンジンは同じであるべきだ。エンジンだけでなく、燃料とソフトウェアもだ」
「第2に、選手権に参戦するメーカーを増やせるといいのだが」
「もう1つFIAにできることは、FIAの標準エンジンを導入し、それで全チームに戦闘力があるようにすることだ」