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2015年F1は昨年より平均0.5秒スピードアップ

2015年12月26日(土)19:43 pm

2015年のF1マシンは、ハイブリッド元年だった2014年に比べて予選で平均0.5秒スピードアップした。

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が、予選と決勝のラップタイムについて2014年と2015年を比較している。

この2年間でルールに大きな変更がなかったため、比較をしやすいと記事は伝える。主な相違点は、ノーズの形状とリアタイヤの構造が変わり、最低車重がわずかに増えたことだ。また、イタリアGP以降はタイヤの空気圧が高めに設定された。

■予選は平均0.5秒アップ

まず予選のポールタイムは、2年ともドライだった12レースで比較したところ、2015年は2014年より平均0.519秒速かった。

ポールタイムが最も伸びたのはシンガポールGPの1.696秒で、これはシケインが変更された影響が考えられる。このレースは2015年で唯一メルセデスAMGがポールを逃したが、メルセデスAMGのタイムの伸びは0.3秒以下だった。

対して、ブラジルGPのポールタイムは昨年より1.259秒遅くなった。これは縁石が大きく変更されたためだ。

■決勝は平均0.35秒アップ

次に決勝のファステストラップは、2年ともドライだった17レースで比較した結果、2015年は13レースで昨年を上回り、平均0.350秒速くなっていた。

ファステストラップのタイムが最も伸びたのはオーストラリアGPの1.533秒で、次いでカナダGP(1.517秒)、イタリアGP(1.332秒)と続く。対して中国GP、ベルギーGP、ブラジルGP、アブダビGPでは昨年より遅かった。

パワーユニットの開発が進んだ結果、最高速は13レースで昨年より向上していた。特にオーストラリアGPとロシアGPでは時速11km伸びている。

ストレートとハードブレーキングが組み合わされたストップ・アンド・ゴー型のサーキットでタイムの伸びが大きかったのに対し、高速コーナーが多い流れるようなレイアウトのサーキットではタイムの伸びが小さかったと『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は分析している。

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