7度F1タイトルを獲得したミハエル・シューマッハの元マネジャーが、今ではモータースポーツを見ることもできないと語った。
かつてシューマッハとその収入の20%を受け取るという破格の契約を結んだことから「Mr.20%」とのあだ名を付けられたこともあったウィリー・ウェバーは、今もスイスの自宅で2年前のスキー事故で頭に負ったけがのリハビリ生活を送っているシューマッハに関して次のように語った。
「つらいんだ。だから私はもうサーキットへ行ったり、レースを見たりすることもない」
73歳となったウェバーは、現在のシューマッハの容体に関してはほとんど知らないと『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』に次のように続けた。
「我々は、2年前の悲劇的な事故以来、彼が少しは回復を見せていることを知っている。だが、問題はどれほど回復しているかだ」
「ミハエルに関してはかんばしくはない。彼の医者によれば、脳の損傷は深刻だったというからね」
最近、かつてシューマッハがベネトンに所属していたときのチーム代表であったフラビオ・ブリアトーレがシューマッハを見舞いに行くつもりはないと語ったことが報じられていた。その理由は、事故に遭う前のシューマッハの姿を覚えておきたいからだとブリアトーレは説明していた。
ウェバーもそれに同感のようだ。
「我々は一緒にいろんなことをやってきた。私はそのときの彼の姿を脳裏に留めておきたいと思う」
そう述べたウェバーは、次のように付け加えた。
「ご家族から何も情報が出てこないのはよくない知らせだと思っている。もしリハビリテーションで何らかの進展があれば、間違いなく我々にも知らされるはずだからね」