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ピレリが地域別3シーズン制を提案

F1のシーズンを地域別の3シーズンに分ける案をタイヤサプライヤーのピレリが提唱している。

この案は、1シーズンを3つに分けて、ヨーロッパ、北中南米、アジア・オセアニアで集中的に開催するというものだ。地域ごとのシーズンでそれぞれにチャンピオンを決定し、1年の最後に総合チャンピオンを決定するという。

ピレリのモータースポーツ責任者であるポール・ヘンベリーが『Guardian（ガーディアン）』紙に明かした。ヘンベリーは「間もなくバーニー（エクレストン／F1最高責任者）に話をする」としている。

■ねらいはアメリカでのF1人気確立

「これは、F1への関心をより高めるためのものだ。特にアメリカでのね」とヘンベリーはねらいを説明している。

「マーケティング関係者全員が同じことを言っている。F1の最大の問題は、時差だとね。すべてヨーロッパ向けだ。そのためアメリカでは、ばかばかしいほど早起きしてレースを見なければならない」

現在アメリカGPを開催しているオースティンでの継続開催が危ぶまれているが、ヘンベリーは、オースティンを失えばF1に「おそろしくネガティブ」な影響を与えると懸念を示す。また、西海岸のカリフォルニアでの開催も「重要」と話している。

「このアイデアのように地域別でやれば、このスポーツに対して集中的な関心を呼び起こすことができ、本物の人気を確立できる可能性がある」

「F1をヨーロッパのテレビにだけ合わせて続けていたら、観客もヨーロッパだけになってしまうだろう」