トロロッソのチーム代表を務めるフランツ・トストが、2015年に20歳でF1デビューを飾ったカルロス・サインツに関して、話題を独占したチームメートのマックス・フェルスタッペンとの力の差はないとコメントした。
9月に21歳となったサインツにとって、そのデビューシーズンは決して悪いものではなかった。だが、17歳でサインツのチームメートとしてトロロッソからF1デビューを飾ったマックス・フェルスタッペンの活躍があまりに光を放ち過ぎ、サインツがその陰に隠れてしまったのも事実だ。
サインツと同じ9月に18歳となったばかりのフェルスタッペンだが、今季は49ポイントを獲得し、ランキングも12位で終えている。だが、サインツはフェルスタッペンの半分以下の18ポイントしか獲得できずにデビューシーズンを終えていた。
だが、この件について質問を受けたトストは、スペインの『El Pais(パイス)』に次のように答えた。
「説明は簡単だよ」
「カルロスはクルマに非常に不運なトラブルが発生してしまい、それによって7レースで完走することができなかったんだ」
フェルスタッペンとともに2016年シーズンもトロロッソのドライバーを務めることが確定しているサインツは、チーム代表がそういう目で自分を見てくれていることが重要なのだと次のように語った。
「僕はそのことに関してはすごく冷静だよ。なぜならチームが僕が速いということを分かってくれているからね。クルマに何かが起こるたびに、彼らの方が最初に怒りを示し、僕を支えてくれたんだ」
トストも次のように続けた。
「ほとんどの問題はクルマの方にあったんだ。カルロスではなくてね。彼はすべてのことをすごくうまくやり遂げたよ。だから彼には心配する必要などないのさ」
「彼は常に自分が速く走れることを示していた。土曜日にも日曜日にもね。それに、予選では彼とマックスの差はほとんどなかった」
トロロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーも次のように付け加えている。
「マックスが記事になることが多かったのは彼の年齢によるものだ。だが、それ以外については、彼らは同レベルだよ」