イギリスを代表する自動車メーカーのひとつであるジャガーが、経営難に陥っているシルバーストン・サーキットの買収を検討しているようだと報じられている。
F1レース発祥の地として知られるシルバーストンは世界でも屈指の伝統を持つサーキットだ。だが、今年9月には財政危機により今後F1開催を続けていけるかどうか危ぶまれる状況となっていることが報じられた。
シルバーストンのマネジングディレクターを務めるパトリック・アレンは、当時『Telegraph(テレグラフ)』に次のように語っていた。
「今後について保証できるかって? いや、できない」
「契約を解除することになればシルバーストンにとっては悲しいことだし、モーターレーシングにとっても悲しいことだ。ましてや、イギリスにとっては非常に悲しいことになってしまうだろう」
だが、このほど『Times(タイムズ)』が、現在インドの自動車メーカーであるタタ・グループに属するジャガーランドローバーが、ノーサンプトンシャーにあるシルバーストン・サーキットを買収するために、「数百万ポンド(数億円)の入札を行うことを検討している」と報じた。
『Times(タイムズ)』によれば、現時点においてはまだ「調査段階の域を出てはいない」ものの、ジャガーが本社機能をシルバーストンに移す可能性もあると見られているようだ。