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ルノー新ワークスチーム誕生の発表が近いと仏メディア

2015年12月02日(水)21:36 pm

ルノーが正式にロータスを買収し、2016年から再びフルワークス体制でF1に参戦することがようやく本決まりとなりそうだ。

フランスのラジオ番組『RMC Sport(RMCスポール)』によれば、当初、1日(火)の夜に日本からフランスへと戻ったばかりのルノー最高経営責任者カルロス・ゴーンが、すぐにそれにゴーサインを出すだろうと考えられていた。

エンジン問題でF1撤退もあると言われていたレッドブルが最近、ルノーとの関係が継続するであろうことを示唆していたことや、ルノーのF1プロジェクトリーダーであるシリル・アビテブールが、F1最終戦が行われたアブダビをすぐに離れたことで、今週中にもその発表が行われる可能性が高いようだと考えられていた。

■ルノーのF1継続を示唆するアビテブール

そのアビテブールは、ルノーにとって2015年シーズンは満足のいくものではなかったと次のように語った。

「レッドブルがコンストラクターズランキングで4位にしかなれなかったというのは、もちろん受け入れがたいことだし、我々も含め関係者全員にその責任がある」

「シーズン当初に我々が集中砲火を浴びたときには、やる気を失ってもおかしくない状況だった。だが、我々は全員が懸命な取り組みを続け、サーキット上で改善を続けてきた」

「我々は、自ら設定していた目標には到達できなかった。だが、私は今年に関しては例外的な年だったとみなされるようにしていきたいと願っている」

もしルノーのF1撤退の可能性が高ければ、アビテブールもこうしたコメントはできないだろう。

現時点では、2016年にレッドブルが搭載するルノー製エンジンは、タグ・ホイヤー、あるいはルノー傘下にある日本の日産のブランド名が与えられることになるのではないかとうわさされている。

■ルノー、メルセデスやフェラーリと同じような条件を確保か

F1最高責任者バーニー・エクレストンとアブダビで行われた交渉には、ルノーのマーケティング責任者であるジェローム・ストールが当たっていたが、この交渉はうまくまとまったようだと伝えられている。

エクレストンに近い関係者によれば、ストールはエクレストンに対してフェラーリやメルセデスと同様に収益に応じたボーナスをルノーにも支給することを求めていたが、ほぼその望み通りの額を得る約束を取り付けたという。

『RMC』は、少なくとも4回以上にわたって行われたと考えられているこの交渉には、F1オーナー会社であるCVCのドナルド・マッケンジー会長も加わっていたと報じている。

マクラーレンの総帥として知られるロン・デニスは、最近行われたF1委員会において、現在F1が抱えている問題に対してマッケンジーが示した姿勢には批判的な立場であると認め、『Sky(スカイ)』に次のように語った。

「彼ら(CVC)はモーターレーシングによってかなりの金を稼いでいるわけだから、F1が重大な局面にあるときにはもっとそれを還元すべきだよ。そして、その重大な局面というのは、ルノーをF1にとどめ、彼らにレッドブルにエンジンを供給させることだ」

■アラン・プロストも新ルノーF1で重要なポジションに?

いずれにせよ、エクレストンやマッケンジーらとの巨頭会談で一定の成果を引き出したルノーでは、いよいよ近いうちに2016年の計画を正式発表することになりそうだ。

『RMC』によれば、現在GP2に参戦しているARTグランプリの創設者フレデリック・ヴァスールが新ルノーF1のチーム代表に相当する職に就き、かつて4度F1チャンピオンとなったアラン・プロストらがその脇を固めることになりそうだという。

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