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【アブダビテスト】ピレリ、2016年用タイヤテスト ホンダがトップタイム

2015年12月02日(水)5:06 am

先週末、2015年F1最終戦アブダビGPが行われたばかりのヤス・マリーナ・サーキットで1日(火)、ピレリ主催の2016年用F1タイヤテストが行われた。参加は来季新加入のハースを除く10チーム。朝9時から昼休みもはさまず12時間にわたるマラソン・セッションで全マシンが走った周回数は、合計1084周。距離は6020キロに上った。こんなテストはF1史上初だ。

天候は晴れ。最高気温は昼までに摂氏28度、路面温度は摂氏40度を計測した。一日の最速タイムを叩きだしたのは、マクラーレン・ホンダのリザーブドライバーに就任したばかりのストッフェル・ファンドールネだった。

参加ドライバーとそれぞれの最速タイム、周回数は以下のとおり。

1. ストッフェル・ファンドールネ(マクラーレン・ホンダ)1分44秒103 99周
2. キミ・ライコネン(フェラーリ)1分44秒456 56周
3. マーカス・エリクソン(ザウバー)1分44秒480 50周
4. ジョリオン・パーマー(ロータス)1分44秒568 90周
5. セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)1分44秒940 56周
6. パスカル・ヴェアライン(メルセデスAMG)1分45秒605 107周
7. ダニエル・リカルド(レッドブル)1分45秒805 57周
8. マックス・フェルスタッペン(トロロッソ)1分45秒849 54周
9. ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)1分45秒852 71周
10. バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)1分45秒940 103周
11. ダニール・クビアト(レッドブル)1分46秒309 48周
12. カルロス・サインツ(トロロッソ)1分46秒995 56周
13. アダリー・フォング(ザウバー)1分48秒439 57周
14. アルフォンソ・セリス・ジュニア(フォース・インディア)1分48秒545 65周
15. リオ・ハリアント(マノー・マルシャ)1分49秒593 56周
16. ジョーダン・キング(マノー・マルシャ)1分49秒661 59周

まず、全車とも2015年のスーパーソフトないしソフトタイヤを装着、ベースとなるセッティング出しを行なった。

セッションが始まって1時間から1時間半後、新開発のウルトラソフトを含むプロトタイプのタイヤによるテストが始まった。どのコンパウンドも、それぞれバリエーションが違う数種類が用意され、最終的にひとつが採用される。

プロトタイプには目印となるマーキングや色分けが一切されずドライバーもチームも何のタイヤをテストしたか分からない、完全なブラインドテストとなった。また、マシンは新パーツの使用および交換が禁止された。

ピレリのF1タイヤ開発責任者ポール・ヘンベリーは次のようにコメントした。「来季用タイヤをテストする機会は、これ一回きりだ。これから全データの解析が待っているが、テストの成果は満足できるものだ。目的のひとつである2016年用の新ウルトラソフトタイヤは、数種類のバージョンを用意した。来季はスーパーソフトより一段軟らかいコンパウンドを投入する。主に市街地サーキットでの使用を念頭に開発した。狙いはスーパーソフトに勝るパフォーマンスと、より早い性能低下のスピードだ。これにより、各チームはいっそう攻撃的な作戦を採用できる」

「ただ、ウルトラソフトがより多いピットストップや異なるレース作戦をもたらすかは、まだ未知数だ。まずは本拠地に帰って、データとチームのテレメトリーを徹底的に分析する。正しい方向に進んでいる感触はある。いくつかのレースで、ウルトラソフトが戦いにおける可能性をより広げるのではないかと予想される」

「ウルトラソフトの他には、フロントとリアの両方とも、いくつか違う構造のタイヤをテストした」

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