フランスのルノーは、近々に来年以降のF1残留を発表する。いちばん有力な日程は2日(水)といわれる。
オーストリア『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』紙の報道によると、ルノーでマーケティングのトップ、ジェローム・ストロールとバーニー・エクレストンは2015年F1最終戦の舞台アブダビで4回にわたって交渉を行い、やっと前向きな結論に達したという。
記事は次のように述べている。「エクレストンは、ルノーに対する金銭的な特別待遇を認めた。ただしその額はルノーが要求した線に達していない。われわれがつかんだ情報ではルノーは妥協もやむなしとの姿勢だが、それでも最高執行責任者カルロス・ゴーンの了承を得なければならない」
エクレストンとルノーの合意によって同社によるロータス買収が実現するばかりか、レッドブルとの2016年エンジン契約に青信号が灯る。そうなればイルモア(エンジンチューナー)のマリオ・イリエンも開発に関わる模様だ。
レッドブルのアドバイザー、ヘルムート・マルコ博士は次のように語る。「メーカーがどこかは別にして、われわれと結んだ合意が今週中にも発表されそうな見通しだ」
マルコによればレッドブルは2016年、「そこそこの戦闘力で」グリッド最上位に「また一歩」近づくのが希望だとしている。
さらにエースドライバーのダニエル・リカルドはイタリア『Tuttosport(トゥットスポルト)』に次のように話した。「(エンジン問題が)ついに解決したのはいい報せだ」
リカルドは過去2年、ルノーの戦闘力不足にずいぶん泣かされてきた。来季エンジンの見通しについて彼は、こんなことをいっている。「チーム(レッドブル)はちゃんと分かって行動している」
「彼らだって今までのシーズンを繰り返す恐れがあると感じたら、F1続行の判断は下さないと思う」