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カルロス・ゴーン(ルノー)の回答を待つF1界

2015年11月30日(月)14:39 pm

2015年F1最終戦アブダビGPが行われたヤス・マリーナ・サーキットのパドックでは、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンと、ルノーのマーケティング責任者だるジェローム・ストールの間で、少なくとも4回にわたって殺気立った話し合いが行われていたようだ。

ルノーは、エクレストンに対して、メルセデスやフェラーリに対するのと同じように、ルノーにもF1収益に応じたボーナスを支給することを求めており、これが認められなければロータスの買収はとりやめ、F1から完全に撤退すると主張していると伝えられている。

もちろん、そうなった場合にはレッドブルとそのジュニアチームであるトロロッソの2チームもF1から姿を消してしまうことなる可能性が高くなる。

エクレストンは、『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。

「もし、それ(ルノーによるロータス買収)が実現しなければ、ロータスは店じまいするしかないだろう。彼らには今後も続けていけるだけの金がないからね」

だが、エクレストンとストールの話し合いが4回目を迎えたとき、何らかの歩み寄りが見られたようだともうわさされている。ロータスのチームオーナー兼代表であるジェラルド・ロペスは、今回の一連の話し合いは「建設的」なものだったと示唆し、次のように語った。

「できることはすべてやったよ。ロータスとルノーの間には合意が形成されているし、契約の準備も整っている。それ以外の点に関しては、我々としては待つしかない」

エクレストンも、現在はルノーの最高経営責任者であるカルロス・ゴーンの決断を待つだけだと次のように語った。

「我々はゴーン氏から月曜日に示されることになっている回答を待っているところだ。もし承認されれば、レッドブルも2016年には3,000万ユーロ(約39億円)ほどでルノーエンジンの供給を受けられるだろう」

もし、ゴーンからの回答が「ノー」だった場合、ロータスはどうなるのだろうか?

ロペスは、その場合には今後もメルセデス製パワーユニットの使用を継続することはできるかもしれないとしつつ、「これまでやっていたようにチームに金をつぎ込むことはしたくない。恐らくはチームスタッフも300人程度に減らしてスタートすることになるだろう。だが、それを目指しているわけではないよ」と主張した。

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