レッドブルへのエンジン供給について、29日(日)には明らかになるだろうとレッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコが語った。
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、来季のエンジン供給について契約がまとまったことを明らかにしており、2016年も引き続きルノーエンジンを搭載すると見られている。
ただしルノーは、分配金をめぐって、フェラーリやメルセデスAMGと同様のボーナスを要求し、F1最高責任者のバーニー・エクレストンらと交渉中だと伝えられている。その交渉によっては、ルノーがF1撤退を決める可能性も残されている。
マルコは、F1公式サイトのインタビューで、「まだ何も確定していない」と話している。
「それ(ルノーとの契約)については、明らかになってから話そうじゃないか。おそらく明日にはすべての答えが分かるだろう」
■ホンダと交渉した理由
レッドブルは来季のエンジンを確保するため、ホンダとも交渉していた。これについて聞かれると、マルコは次のように説明している。
「ホンダは、金銭面でも製造の面でも非常に力を入れている。私の見る限り、彼らは過ちから学んでいるようだ。従って、来年ホンダに関してまったく異なる様相を目にすることも想像できる」
■独立系エンジン案は生きているとマルコ
また、2018年以降に導入される1000馬力の新しいエンジンの仕様についてもチーム間の話し合いが進んでいるとマルコは話した。
それまで2年間エンジンがないことになるのではないかと聞かれると、マルコはこう答えている。
「新しいエンジンが2018年に、独立系エンジンが2017年に導入されれば、残るのは2016年だけだ」
「ビッグチームから(エンジンの)供給を得られなかった場合は、独立系エンジンに進むというジャン・トッド(FIA会長)の約束が実現すればそうなる」