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2017年以降の空力パッケージがほぼ確定、残る問題はタイヤテスト

2015年11月28日(土)18:22 pm

2017年以降、大きく変更されるF1の空力パッケージは固まったが、タイヤのテスト方法が大きな問題として残っている。

2017年以降の新しいルールの作成に携わっているウィリアムズのパット・シモンズは、「私の知る限り、ストラテジーグループとF1委員会はわれわれの仕事の結果に満足している」と話している。

「新しいクルマのスピードについては異なる見方がある。(ルール変更があった)2008年もそうだった。しかし、これで前進するよ」

■耐久性とグリップの向上にはテストが必要

このルール変更は大幅なスピードアップを目指してのものだが、空力と共にスピードアップに大きな影響を与えるのが、幅が広がることが決定しているタイヤだ。

グリップを向上させ、ダウンフォースの増加で増える負荷にも耐えられるタイヤを生み出すためには、実際に走行するテストが必要だとピレリは訴えている。

ピレリのポール・ヘンベリーは『UOL Esporte(UOLエスポルチ)』に次のように話した。

「われわれの要求は認められるだろう。そうでなければタイヤがなくなるのだからね」

「従って、解決策を見つけ出さなければならない。そうしなければ要求に応えることは不可能なのだから、2017年の選手権もなくなってしまう」

「多くの問題がからんでいる。政治的な問題もあれば、金銭的な問題もある。だが、われわれは解決策を見つけなければならない」

■問題はタイヤテスト用のマシン

実車を使用したテストで問題となるのが、テスト用マシンを提供したチームがほかのチームより有利になる点だ。

また、ピレリはF1参戦前にトヨタのマシンを使用してテストを行ったが、旧型のマシンでダウンフォースだけ増やしても、スピードが落ちて適切なデータが取れないとヘンベリーは『Motorsport.com』に語っている。

シモンズも、その難しさを次のように説明している。

「荷重は25%増えるだろう。われわれのクルマは、必要な状態より25%強く、あるいは重くするようには設計されていない」

「まったく正確に行うとしたら、そのためのクルマを設計しなければならなくなる。そのための資金が誰にある? ピレリにまかなえるのか? 誰にとっても非常に難しいことだ」

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