今週末にヤス・マリーナ・サーキットで行われる2015年F1最終戦アブダビGP(29日決勝)に向け、やっとロータスの機材がサーキットに到着したと伝えられている。
このアブダビで、ルノーによるロータス買収が正式に発表されるのではないかとの推測もされていたが、少なくとも25日(水)までは、ヤス・マリーナ・サーキットに設けられたロータスのガレージにはシャッターが下ろされ、チームメンバーの姿も目撃されていないと伝えられていた。
だが、26日(木)の朝にはそうした状況に変化が起こった。ロータスのガレージ裏に大きな貨物がいくつも到着し始めたのだ。
最近のレースで施設使用料の未払いのために締め出しを食ったこともあったロータス。今回も同様の事態を迎えているのではないかとの憶測もあったが、ロータスの広報担当者は「通常の手続きに遅れが出ていたためだ」と語るのみだった。
今週初め、ロータスのチーム副代表を務めるフェデリコ・ガスタルディは、F1には変化が必要だと次のように主張していた。
「私は、F1にはそのビジネスモデルを見直すことが非常に重要だと考えている。このスポーツには財政的に苦しい立場に置かれている者が大勢いる。チームもそうだし、主催者もそうだ。このままだと、どういう方向へ進んでいくのか分からないよ」
ともあれ、ロータスが最終戦出走に向けて準備を開始したことは間違いないようだが、ルノーによる買収が正式に成立するのかどうかは、まだ明らかとなっていない。