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ウィリアムズ、マッサの失格処分に対する上訴を断念

2015年11月20日(金)18:48 pm

ウィリアムズが、先週末のF1ブラジルGP(第18戦)でフェリペ・マッサに対して下された失格処分への上訴を断念したことが明らかとなった。

ブラジルGPの決勝がスタートする前に行われたチェックにおいて、マッサの右リアタイヤの温度がF1公式タイヤサプライヤーであるピレリが定めた上限値を27℃も超えていたとし、統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は8位でフィニッシュしていたマッサを失格処分としていた。

ウィリアムズはその後すぐに「チームは異議申立書を送付した」ことを発表していた。

ウィリアムズのパフォーマンスエンジニアリング責任者であるロブ・スメドレイは、FIAが行ったタイヤチェックの結果は、ウィリアムズが独自に設けていた3つのセンサーの数値とは矛盾していたと主張。マッサも「ウィリアムズは黙ってはいないよ。今回起きたことは非常に奇妙だったからね」と語っていた。

だが、ウィリアムズはブラジルGPですでに今季のコンストラクターランキング3位を確定させている。仮に異議申し立てが認められてマッサの順位が復活しようがしまいが、チーム成績には大きな影響はない。このため、訴訟を進めてもその費用が無駄になるだけだとの判断を行ったウィリアムズは、今回の上訴を取り下げることにしたものだ。

ウィリアムズは、今回の上訴取りやめについて次のように発表した。

「シーズンが終わるまでは聴聞会が開催される見込みはないとともに、チームとして2016年の活動に集中すべき時間に影響を及ぼすことになってしまう」

「F1における財政状況や、今回の裁定の結果がどうあれチームのコンストラクターズランキングへの影響はないという事実をかんがみた結果、不要なコストをかけるだけになってしまうとの判断を行ったものだ」

数字上はまだドライバーズランキング4位となる可能性を残しているマッサにとっては、ブラジルで失った4ポイントが貴重なものであることは確かだ。だが、現在同じウィリアムズのバルテリ・ボッタスがマッサに19ポイントの差をつけてランキング4番手に位置していることもあり、チームとしてもあえてマッサのためだけに上訴を続けるメリットはないと判断したようだ。

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