元F1ドライバーのアレキサンダー・ブルツと、2013年までマクラーレンのチーム代表を務めていたマーティン・ウィットマーシュが、いずれも来季からマノー・マルシャのチーム代表になるのではないかとのうわさを否定した。
マノー・マルシャでは、今季限りでチーム代表であるジョン・ブースと、スポーティングディレクターのグレアム・ロードンがチームから離脱することが明らかとなっている。マノー・マルシャの新オーナーであるスティーブン・フィッツパトリックは、すでに元マクラーレンのスポーティングディレクターを務めていたデイブ・ライアンをレーシングディレクターに就任させ、ロードンが行っていた業務の引き継ぎを行わせている。
■すでに断ったとブルツ
そして、ブースの後任として、GPDA(F1ドライバーによる任意団体であるグランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の会長を務めるブルツに白羽の矢が立てられていると報じられていた。41歳となるブルツは近年トヨタからWEC(世界耐久選手権)に出走していたが、先ごろモータースポーツから引退することを発表したばかりだった。
だが、今週末にバーレーンで開催されるWECの2015年シーズン最終戦で、現役最後のレースに臨むことになるブルツは、『BBC』に次のように語った。
「しばらく考える時間をもらったが、私はスティーブン・フィッツパトリックに、マノーに加わることはできないとの結論に至ったと連絡したよ」
■ウィットマーシュも可能性を否定
もうひとり、マノー・マルシャの新チーム代表候補にあげられていたのが、ライアンとはマクラーレンで長く一緒に仕事をしてきたウィットマーシュだ。
現在は世界最高峰ヨットレースとして知られるアメリカスカップに参戦するチームの運営に携わっているウィットマーシュは、マノー・マルシャと連絡をとっていることは認めつつも、「マノーのチーム代表になるつもりはないよ」と答え、仮にフィッツパトリックから明確にブースの後任としてマノー・マルシャを率いて欲しいとの要請があれば、「間違いなくお断りする」と付け加えた。