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【動画】2008年王者はブラジルGP最終コーナーで全てが変わった「ラストレース、ラストラップ、ラストチャンス」

2015年11月15日(日)11:38 am

BBCコメンテーターで元F1ドライバーのデビッド・クルサードがナビゲートするF1.com公式動画を紹介しよう。

2008年ブラジルGPは、それを観ていた誰もが忘れることのないドラマチックなレースだった。

■セナを尊敬する2人のドライバーの初タイトル争い
最終戦までタイトル争いをした2人のドライバーは、敬愛するアイルトン・セナの地元ブラジルで何としても初タイトルを勝ち取りたかった。

その2人とは、F1デビュー2年目のルイス・ハミルトン(当時マクラーレン・メルセデス)とF1デビュー6年目のフェリペ・マッサ(当時フェラーリ)だ。

■ラストレース
最終戦、地元の期待を一身に背負って挑んだマッサ。セナ以来となるブラジル人ワールドチャンピオン誕生まであと一歩という大きなプレッシャーを力に変え、2008年ラストレースを制したのは、マッサだった。

■ラストラップ
雨の中、マッサがトップでチェッカーを受けた瞬間、ラストラップを走行中のハミルトンは6番手。マッサがブラジルGPで優勝した際にハミルトンがチャンピオンになる条件は『5位以上』だ。この瞬間は全世界がマッサの王者が確定したと思った。フェラーリのピットや地元ブラジルの観客は飛び跳ね、大歓声でマッサの優勝を讃えていた。

■ラストチャンス
しかしその後、ラストコーナーで全てが変わった。5番手をドライタイヤで走行するティモ・グロック(当時トヨタ)がハミルトンに抜かれるシーンがテレビに映されたのだ。

そして、マクラーレンのガレージからは祈る者、雄叫びのような声を上げる者がいる一方、勝ったと歓びいっぱいのフェラーリガレージは、いったい何が起こっているのか、夢でも見ているのか、というような表情と雰囲気に一変した。

そのまま5位に入賞したハミルトンは初タイトルを獲得。そしてレースに勝ち王者争いで負けたマッサは、表彰台の中央から地元の観客に向かって自分のハートを叩きながらガッツポーズで声援に応えるその表情は、涙をこらえるので精一杯だ。

2008年ブラジルGPは、まさに「ラストレース、ラストラップ、ラストチャンス」。

今年はどんなドラマが起こるのだろうか。

■【動画】To the wire - Coulthard on Brazil's tense 2008 title decider(映像:F1.com)

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