メルセデスAMGは“Sダクト”と見られるものをF1ブラジルGP(15日決勝)の金曜フリー走行でテストして注目されたが、これはダミーだったようだ。
13日(金)に行われた1回目のフリー走行で、メルセデスAMGはカーナンバーの入る位置が盛り上がったノーズを使用していた。これは、ノーズ下部から空気を取り込んで上部へ抜けるSダクトの気流出口ではないかと注目を集めていた。
しかし、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、これはSダクトではないと伝えている。Sダクトを導入する場合、ノーズの構造が変更されるのでクラッシュテストが必要だが、メルセデスAMGはそれを受けていないというのだ。
メルセデスAMGは2016年にシャシー全体をわずかに高くするため、そのテストをしていたのだろうと記事は伝えている。ドライバーの視野に問題が出ないか、コックピット周辺からリアにかけて気流がどう変化するかを確認するためだ。
メルセデスAMGのニコ・ロズベルグも、「来年に向けてテストをしている」と話している。
「選手権はすでに終わった」
「ハミルトンとチームがチャンピオンになった。僕は2位だけれど、それは重要じゃない」
「重要なのは、来年に向けたテストだ」とロズベルグはスペインの『EFE通信』に語っている。