今後、フェラーリとメルセデスAMGによるミック・シューマッハの獲得合戦が激しくなりそうな状況となっているようだ。もちろん、ミックは7度F1王座についたミハエル・シューマッハの16歳となる息子だ。
ミハエルは1994年にはヨス・フェルスタッペンとベネトンでコンビを組んでいた。そのフェルスタッペンの息子マックスは今季17歳の若さでF1デビューを飾り、期待にたがわぬ活躍を見せている。
そして、いまやシューマッハ二世である16歳のミックにも熱い視線が注がれるようになっている。ミックは今季F4選手権でフォーミュラカーレースにデビュー。そして来季にはさらに競争の激しいヨーロッパF3選手権への昇格がうわさされている。
■モンツァでテストを行ったミック
伝えられるところによれば、今週ミックはイタリアのモンツァにおいてテストを行っているという。そしてそのテストは、フェラーリの「アカデミー」と呼ばれる若手ドライバー育成プログラム責任者であるルカ・バルディセッリのもとで行われているものだ。
フェラーリ専属ジャーナリストとして知られるレオ・トゥッリーニは今週、かつて父親のミハエルが黄金時代を築いたフェラーリの本部があるマラネロをミックが初めて訪問したことを明らかにしていた。
フェラーリが「アカデミー・ドライバー」としてミックとの契約を検討しているのは間違いないだろう。
■メルセデスは年末イベントにミックを招待
だが、ミックに目をつけているのはフェラーリばかりではない。ミハエルがF1復帰を果たし、3年間にわたって在籍したメルセデスAMGもミック獲得合戦に名乗りを上げたと見てもいいだろう。
『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』は、シュトゥットガルトで年末に行われるメルセデスの「スターズ・アンド・カーズ」セレモニーにミックが招待されていると報じている。
メルセデスの広報担当者はこれに関し、次のように語った。
「我々はミックに参加を要請しました。メルセデスと彼の家族には密接な関係があるからです。彼にとっても、いい経験となるでしょう」