ルノーが、今季の最終戦F1アブダビGP(29日決勝)開催時に、来季から再び自身のワークスチームを擁してF1で戦うことを正式に発表する準備を進めているようだと伝えられている。
少し前、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンが、「(ルノーが)決定を行うのは12月になるかもしれない」と語ったことが伝えられていた。だが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のベテランF1記者であるミハエル・シュミットは、ある関係者のコメントを引用しながら、ルノーによるロータスの買収は実質的に完了していると報じている。
実際のところ、ルノーでは所属するスタッフたちと長期にわたる契約を結んだと伝えられているとともに、ロータスが抱えていた多額の債務もすでに肩代わりしたものと考えられている。
ロータスのチーム副代表を務めるフェデリコ・ガスタルディは、「我々は目に見えないところで懸命な取り組みを続けており、そのうち非常によいニュースを発表することができるだろう」と語った。
仮に、ロータスが正式にルノーに買収されることが確定すれば、当然ながら、来季のクルマには現在のメルセデスエンジンではなくルノーエンジンが搭載されることになる。この段階で来季型車に違うエンジンを搭載するよう設計の見直しを行うのはかなり大変な作業となりそうだ。
だが、ロータスのテクニカルディレクターであるニック・チェスターは、次のように語った。
「もちろん、どんなチームでも遅いタイミングでエンジン変更が決定すれば、来年に向けた準備期間はかなり切羽詰まったものとなる。だが、F1が楽なものだなどと言った者はこれまで誰もいなかったよ」