ミハエル・シューマッハのファンクラブ会長が、今季3度目のF1チャンピオンに輝いたルイス・ハミルトンがシューマッハに対して行ったコメントに激怒している。
7度F1チャンピオンに輝いたミハエル・シューマッハだが、現在もスイスの自宅において2013年末のスキー事故で脳に負ったけがのリハビリが続けられている。
だが最近、ドイツの『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』にハミルトンが自身のF1タイトル獲得と、シューマッハが獲得した7度のタイトルに関して行った次のようなコメントが掲載された。
「僕は、自分のタイトルを取るために、ミハエルがやったようなことはやらなかったよ。僕は自分が持って生まれた才能だけでタイトルを取ったのさ」
ハミルトンのコメントは、恐らくは賛否両論のあったシューマッハのホイール・トゥ・ホイールでの攻撃的なドライビングスタイルや、あるいはチーム内で自分を優遇させたり、当時のタイヤサプライヤーであったブリヂストンに自分に有利なタイヤを作らせたりしていたというようなうわさがあったことを指してのことかもしれない。
だが、現在シューマッハやその家族が置かれている状況を考えれば、こうしたコメントに顔をしかめる人たちが出てくるのは当然かもしれない。
シューマッハの出身地であるドイツのケルペンに本部を構えるシューマッハのファンクラブで会長を務めるライナー・フェアリンクは、「ハミルトンは、話し始めるまえに脳のスイッチを入れるべきだよ」と語ると、次のように付け加えた。
「彼はミハエルが達成してきたことをもっと学ぶべきだ。おごれる者久しからず、とだけ言っておくよ」