メルセデスAMGでは、来季から1チーム3台エントリー制が導入されることを希望していると伝えられている。そうすれば、メルセデスの育成ドライバーであり、今年DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)で最年少チャンピオンに輝いたパスカル・ヴェアラインにその3台目を与え、F1デビューさせることも可能となるからだ。
だが、今後すんなりと3台エントリー制導入が決まるかどうかはまだ分からない。
メルセデスのプランBは、ヴェアラインを来季からメルセデスエンジンを搭載することになったマノー・マルシャからF1デビューさせることだろう。だが、いくらエンジンパートナーとしての契約を結んだからといって、メルセデスが自動的にマノー・マルシャのシートを確保できるというわけではない。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、現在メルセデスのモータースポーツ責任者であるトト・ヴォルフとマノー・マルシャの間でシートの金額についての交渉が行われていると報じている。それによれば、マノー・マルシャはヴェアラインにシートを与える条件としてメルセデスに対して1,000万ドル(約12億円)を求めているものの、メルセデスでは300万ドル(約3億6,000万円)しか出せないと主張しているという。
ヴォルフは、ドイツの放送局『RTL』に次のように語った。
「ほかにもさまざまな代替案があるよ。だけど、パスカルをクルマに乗せるためならいくらでも払えるというわけではないんだ」