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フェラーリ、アメリカGPでの新スペックPU投入を見送り

2015年10月21日(水)20:00 pm

フェラーリは、今週末にテキサス州オースティンで開催されるF1アメリカGPでの新スペックパワーユニット投入を見送ることになったようだ。

フェラーリのチーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネは、前戦ロシアGPの後で、アメリカGPにはトークンを用いてパフォーマンス改善を行った新スペックパワーユニットを投入する可能性があると示唆していた。

来シーズンにはメルセデスAMGとの間でF1タイトル争いを繰り広げることを目指しているフェラーリだが、2016年型F1カーを想定し、より絞り込まれることになるF1カー後部の設計に合わせて新エンジンの開発を進めていると言われている。そして、今週末のアメリカでその来季用エンジンのプロトタイプにあたるものが投入されるのではないかとうわさされていた。

フェラーリのテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンは、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語っていた。

「我々は今年、メルセデスAMGとの差を半分にまで縮めてきた。今後、冬の間にあとコンマ8秒短縮することが必要だ」

それゆえ、仮にオースティンでグリッド降格ペナルティーを受けることになっても、早めに来季用エンジンのテスト走行を行っておくという可能性は十分にあると考えられていた。

だが、現時点ではセバスチャン・ベッテルがドライバーズタイトル争いの2番手に上がっており、数字上はまだ今季のタイトルを獲得できるチャンスも残されている。このため、ベッテルには新スペックエンジンでのリスクを負わせず、チームメートのキミ・ライコネンのほうだけ新しいパワーユニットを搭載することになるのではないかと言われていた。

そんな中、フェラーリのパワーユニット設計責任者であるロレンツォ・サッシは、20日(火)に次のように語った。

「我々はまだ4枚のトークンを残しているし、それをどのように使うかということについて多くのアイデアを持っている。今季用エンジンのパワーアップと、2016年を見据えての両面でね」

だが、イタリアから21日(水)に入った情報によれば、フェラーリはその新スペックパワーユニットの投入延期を決めたようだ。伝えられるところによれば、その新スペックエンジンは、ファクトリー内で行われた性能テストにおいても、まだ期待されたような結果が出せていないのだという。

これにより、今週末のアメリカGPにはライコネンのほうもこれまでと同じエンジンで戦うことになるようだ。

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