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FIA会長が考える現在のF1エンジン最大の課題は?

2015年10月21日(水)16:55 pm

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長が、現在のF1エンジンルールに関する唯一の問題はコストだと主張した。

今週、ドイツのテレビ局『ZDF』は、F1最高責任者バーニー・エクレストンと、元FIA会長であるマックス・モズレーによる共同インタビューを放送したが、その中で2人はそれとはまったく異なる意見を展開していた。

■F1エンジンルールの見直しを求める声

新たなエンジンルールが導入された昨年から、メルセデスAMGが圧倒的な強さを見せつけるシーズンが続いている。ライバルに勝てるエンジンが供給されないことに怒った2010年から2013年まで4年連続でF1チャンピオンチームとなっていたレッドブルは、ルノーとの決別を決意。だが、それに替わるエンジン獲得のめどがたたず、F1からの撤退さえほのめかしている。

メルセデスエンジンが強過ぎるということだけでなく、V6エンジンとERS(エネルギー回生システム)が組み合わされたパワーユニットは、以前の自然吸気エンジンに比べると音が小さくなってしまったことにも批判的な見方が多い。

今後、ツインターボ化してさらにパワーアップされたエンジンの導入などもうわさされているが、エクレストンは2013年まで使用されていた自然吸気V8エンジンを復活させるという案も提示するなど、今後F1エンジンをどうしていくのかということが大きな話題となっている。

■現在のエンジンは高すぎるとトッド

だが、トッドは現在のF1エンジンレギュレーションに問題があるとは考えていないようだ。

トッドは訪問中のヘルシンキで、フィンランドのテレビ局『MTV』のインタビューに答え、次のように語った。

「あるチーム(メルセデスAMG)が新しいパワーユニットに関していい仕事をしたのは事実だ」

「だが、ほかのメーカー(フェラーリ)も今ではかなり接近してきている。そしてほかのメーカーたちも今後同じように追いついてくると信じているよ。それは単に時間の問題だ」

「私は、現時点における主要な問題はカスタマーチームへ供給されるエンジンの価格だと思っている。あまりにも高額過ぎるよ」

■メーカーに価格見直しの動きは見られず

「私は各メーカーに価格を下げることを検討してくれるよう申し入れたよ。だが、彼らはその問題についてはあまり真剣に考えるつもりはないようだ」

そう語ったトッドは、次のように付け加えた。

「だが、我々はよりよく機能するほかの解決策も考えなくてはならない」

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