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ロータス、ルノーの決定が遅れれば2016年型F1カーは妥協の産物に

2015年10月19日(月)20:35 pm

ロータスのトラックサイドオペレーションズディレクターを務めるアラン・パーメインが、ルノーによる買収決定が遅れていることにより、2016年型車の設計にも「妥協」せざるを得なくなるリスクが日に日に強まっていると語った。

ルノーではロータスを買収し、ルノーのワークスチームにするための「基本合意書」を取り交わすところまで来ているが、実際に買収に踏み切るのかどうか、まだ確定していない状況だ。

もしルノーによるチーム買収が成立すれば、当然ながら、今季メルセデスエンジンを搭載していたロータスとしては、ルノーエンジンを搭載することを前提として2016年型車の設計を行う必要がある。

ルノーの最高経営責任者であるカルロス・ゴーンは、本当のルノーワークスチームとする過渡的対応として1年間ルノーF1チームのクルマにメルセデスエンジンを搭載するというアイデアを完全に否定したと伝えられている。

だが、パーメインは、もう時間はなくなりつつあるとドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。

「エンジニアとしての立場からは、できる限り早く自分の立ち位置を知りたいよ」

「現在のクルマが初めて走行したときから、すでに特別に組織された設計グループが来年のクルマのための準備を始めていたんだ」

そう語ったパーメインだが、現在の状況についても理解はできると次のように続けた。

「だが、我々はこれに対応していくしかないんだ」

「我々はブラウンGPがかつてやってみせたことも見てきたしね。あのときはV8だったからもっと簡単だっただろうけど」

「今では、冷却に関して検討を加えなくてはならない要素がもっとたくさんあるんだ。だから、どのエンジンを搭載することになるかが分かるのが遅れれば遅れるほど、妥協をせざるを得ないことが増えてくるだろうね」

設計や開発が遅れることにより、2016年のシーズン前テストまでにクルマの製造が間に合わなくなる可能性もある。特に、暫定2016年F1カレンダーに手が加えられ、当初伝えられていたスケジュールよりも開幕戦が早まったことで、シーズン前テストの日程も前倒しされることになるため、さらに猶予がないという状況だ。

こうした状況は、まだ来季のエンジンパートナーが決定していないレッドブルでも同様だ。レッドブルのエンジニアリング責任者であるポール・モナハンは次のように語った。

「少しばかり遅れてしまっているよ。だけど、最初のテストで走行が可能なチームはどこでも自動的に我々よりも有利になると考えるのは間違いだよ」

「確かにそうなる可能性もあるだろう。だが、我々は対応できると思うし、どんな展開となろうとも、我々はそれに対処していくよ」

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