ケビン・マグヌッセンがマクラーレンとたもとを分かつことになりそうだ。マグヌッセンの母国デンマークのメディアが報じている。
23歳となるマグヌッセンは、昨年マクラーレンからF1デビューを飾ったものの、フェルナンド・アロンソの加入により今季は再び控えドライバーへと降格していた。
マグヌッセンは、地元デンマークのタブロイド紙『BT』に最近次のように語っていた。
「僕は今F1やそれ以外のカテゴリーにおいて、いくつかの興味あるチームと連絡を取り合っているところだ」
そして、デンマークの『Copenhagen Post(コペンハーゲン・ポスト)』最新版には、「マグヌッセンとマクラーレンは終わった」との見出しが掲げられ、マクラーレンが「若いデンマーク人(マグヌッセン)と2016年に向けて契約を更新することはないだろう」との記事が掲載されている。
この報道が本当であれば、父親から2代にわたって続いてきたマクラーレンとマグヌッセンファミリーの関係に終止符が打たれることになりそうだ。
マグヌッセンの父親であるヤン・マグヌッセンもかつてマクラーレンに所属していた元F1ドライバーだが、あまり運に恵まれなかったことでも知られている。
1995年に病欠となったミカ・ハッキネンの代役として日本で行われた第15戦パシフィックGPでF1デビューを飾ったものの、ヤンがマクラーレンから出走したのはこの1レースだけで、翌年はF1から離れてアメリカのCARTなどに出走。
1997年にはスチュワートのシートを得るものの、翌1998年の第7戦カナダGPを最後に、マックス・フェルスタッペン(トロロッソ)の父親であるヨス・フェルスタッペンにシートを奪われてF1から姿を消していた。
マクラーレンでは、来季にはマグヌッセンに替えて、今季のGP2チャンピオンとなったストッフェル・ファンドールネを新たな控えドライバーに昇格させることになると考えられている。
ファンドールネは、現在はマクラーレンのテストドライバーという位置付けとなっているが、最近マグヌッセンがトレーニング中に骨折したことで、ここ数レースではファンドールネが控えドライバーとしてレースに帯同していた。
『BT』も同様に「マグヌッセンとマクラーレンの関係は終わった」と報じている。
その『BT』は次のようなマクラーレン批判のコメントを掲載している。
「マクラーレンとマグヌッセン一家の関係はなんだったんだ?」
「彼ら(マクラーレン)はまずヤンのF1キャリアをぶち壊し、今度は同じことをケビンに対してしようとしている」