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ホンダにチャンス。2016年もシーズン中のF1エンジン開発が可能に

2015年10月16日(金)17:15 pm

2016年にも、シーズンを通じてパワーユニットの開発を継続することが認められることになるようだ。

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■1年落ちパワーユニットの使用も合法に

14日(水)にF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が発表した2016年の新ルールでは、1年落ちのエンジンを使用することは認められないということになっていた。

だが、翌15日(木)に行われた会議において、FIAとエンジンメーカーがこのルールを撤廃することで合意に達したと伝えられている。

これにより、現時点では来季のパワーユニットがまだ決まっていないレッドブルとそのジュニアチームであるトロロッソが、フェラーリと合意さえすれば、2015年仕様のパワーユニットを搭載することでF1にとどまることができる可能性が残されることになった。

■レッドブルF1残留は?

2013年までレッドブルのドライバーを務めていた元F1ドライバーのマーク・ウェバーは、『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。

「ギロチン(ざん首台の刃)が見えている状況だが、それが落ちてこないことを期待しているよ」

「僕は、彼らがとどまるだろうと見ている。2016年に向けた解決策は完全なものとはならないかもしれないが、両チームともに続けることはできる。どのメーカーと組むかって? 僕には分からないよ」

「現時点での最大の問題は時間だね」とウェバーは結んでいる。

■レッドブルに自然吸気V8の使用させる提案をしていたF1ボス

今回の会議では、F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、レッドブルに2013年まで使用されていた自然吸気V8エンジンの使用を認めることにしたいとの提案を行っていたことが明らかとなっている。だが、『Speedweek(スピードウィーク)』によれば、この提案はFIA、メルセデスAMG、フェラーリ、ルノー、そしてホンダらによる会議メンバーによって否決されたという。

そもそも、このエクレストンの提案に関しては、メルセデスやフェラーリといったエンジンメーカーからのルール緩和への歩み寄りを引き出すための作戦に過ぎないと考えられていたようだ。

■2016年も32枚のトークン範囲でシーズン中エンジン開発も可能に

さらに、14日にFIAが示した当初の2016年ルール案では、シーズン中のエンジン開発がさらに厳しく制限されるものとなっていた。いわゆる開発引換券にあたる“トークン”の枚数は現在の32枚から25枚へと減らされ、シーズン中にはパフォーマンス改善のための開発はまったく認められないという内容だった。

だが、15日の会議では、2016年も現在と同じルールを適用するということでエンジンメーカー全社が合意に達したと伝えられている。つまり、32枚のトークンを用いてシーズンを通じての開発が認められることになるわけだ。

現在不振を極めているホンダ、そしてルノーにとっては、このニュースは大歓迎だろう。

■来季はエンジンパワーがさらに接近か

トロロッソのチーム代表であるフランツ・トストは、これに関してF1公式サイトに次のように語った。

「来年は、彼ら(各メーカーのエンジン)がかなり接近してくると予想している」

さらに、フェラーリ専属ジャーナリストとして知られるレオ・トゥッリーニも、自身のブログに次のように書き、2016年のエンジンルールを歓迎している。

「ルノーとホンダを永久的に劣った状態にとどめておくのは意味がないことだったよ」

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