マクラーレン・ホンダは、F1ロシアGP(11日決勝)に持ち込んだ新型パワーユニットに手応えを感じているようだ。
パフォーマンス向上に関するパワーユニットの改良は、トークンの数で規定されている。今回持ち込んだ新型ユニットに対し、ホンダは残っていた4トークンをすべて使って改良を施した。
マクラーレンは、9日(金)のフリー走行でこの新型ユニットをフェルナンド・アロンソのマシンに搭載して試した。コースサイドで聞くとエンジンサウンドがこれまでと明らかに異なっていたという。
フリー走行を終えたアロンソは、スペインのメディアにこう話した。
「エンジンは期待通りのパワーを発揮している。でも、僕たちは今シーズン10位だから、信頼性も向上しているといいね」
■本格的な使用は次戦アメリカGPから
しかし、このエンジンを本格的に使用するのは、テキサス州オースティンで開催されるアメリカGP(25日決勝)になるとアロンソは明かした。
「(ロシアGPは)難しいレースになりそうだ。新しいエンジンはオースティンで使う予定だからね。そこでは、グリッド降格ペナルティーを受けなくて済むから、もっとチャンスがあるはずだ」
マクラーレンはすでに規定の1シーズン4基を使い果たしているため、今回新しいパワーユニットを使用したことで、合計35グリッド降格のペナルティーを受ける。だが、アロンソは笑顔でこう答えた。
「確か記録はスパの55グリッド(降格)だから、それには遠く及ばないよ」
マクラーレンのチーム代表エリック・ブーリエも新型ユニットに期待を寄せている。
「フェラーリも昨年は同様の問題を抱えていたが、その解決に成功した」
「簡単ではないが、可能だということはほかのチームが証明している」