フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグが8日(木)に、来年はル・マン24時間レースへの参戦をあきらめることになると認めた。
2016年のF1カレンダーが夏休みを長めに確保するために修正され、その結果、初開催となるF1アゼルバイジャンGP(2016年6月19日決勝予定)と、有名なル・マン24時間レースの日程が重なることになってしまった。
今年、F1と掛け持ちでWEC(世界耐久選手権)の目玉レースとも言える伝統のル・マン24時間に初参戦し、見事に初優勝を遂げていたヒュルケンベルグは、ロシアGP(11日決勝)を控えたソチで次のように語った。
「がっかりだよ。だけどF1カレンダーをどう組むか僕が自由に決められるわけじゃないしね。受け入れるしかないよ。ほかに選択肢はない」
ヒュルケンベルグは、12月にさらにF1カレンダーの手直しが行われれば、再びル・マン24時間に参戦できるかすかな望みもあるとは語りつつ、「ポルシェがそれほど長く待ってくれるかどうか分からないよ」と付け加えた。
ル・マン24時間への出走を優先し、バクーで開催されるアゼルバイジャンGPのほうを欠場するという選択肢もあるのではないかと尋ねられたヒュルケンベルグは、「いや、それは絶対にない。僕にとってはF1が最優先だからね」と断言した。
さらに、ル・マン24時間レースには出走できないとしても、F1と日程が重ならないほかのWECレースに出場することは可能ではないかとの質問を受けたヒュルケンベルグは、自分は今年もあくまでもル・マン24時間への出場だけのために準備をしていたのだと語り、次のように付け加えた。
「だから、もしル・マンでレースができないのなら、意味のないことだよ」