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王者メルセデス、昨年は赤字。気になるF1活動費用や収支は?

2015年10月06日(火)20:11 pm

昨年、圧倒的な強さを見せ、ドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを独占したメルセデスAMGだが、F1活動によってメルセデスは巨額の損失を計上したと報じられている。

■メルセデスAMGの活動費は433億円、収支は?

スイスの『Blick(ブリック)』紙のベテランF1記者であるロジャー・ブノワは、メルセデスは2014年のF1活動に3億6,000万ドル(現在のレートで約433億円)を使い果たしたと書いている。

だが、ドイツの『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』紙によれば、もしメルセデスAMGが2015年のコンストラクターズタイトルが確定すれば、およそ1億5,700万ドル(約189億円)に及ぶF1の公式賞金を手にすることができるという。そして、昨年同様、今年も今週末のF1ロシアGPでコンストラクターズタイトルの行方が決する可能性も大きい。

さらに、伝えられるところによれば、今シーズンのメルセデスAMGは、ペトロナス、ヒューゴ・ボス、ブラックベリーなどを含むスポンサー契約により、1億ドル(約120億円)の収入増が見込まれているという。

『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』は、そうした収入を計算に入れれば、メルセデスがF1参戦を継続するために実際に負担したコストは8,600万ドル(約100億円)に過ぎなかったと書いている。

一方、『Blick(ブリック)』紙のブノワ記者は、メルセデスAMGが出した2014年の損失は1億1,700万ドル(約140億円)であり、それはザウバーやフォース・インディアといった小規模チームの予算にほぼ匹敵するものだったとしている。

■世界中での宣伝費を考慮すると3,000億円超の損失

『Bild(ビルト)』紙は、専門家がメルセデスのF1活動における正確な収益状況を試算したところ、世界中で展開した広告宣伝費用などを含めると、ほぼ26億ドル(約3,130億円)もの損失を生んだことになると報じている。

メルセデスはこうした収益状況に関するデータを先月公表したが、今後従業員たちにさらにボーナスを支給する計画があることも明らかにしていた。これを受け、F1ビジネス記者として知られるクリスチャン・シルトは、『Forbes(フォーブス)』に次のように書いている。

「F1ではしばしばすべてのものに値札が付いているように見えることがある。だが、メルセデスがサーキットで得た成功はまさに千金の値打ちがあるようだ」

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