2016年からエンジンの音量を上げるため、新たなテクニカルルールを導入するとF1を統括するFIA(国際自動車連盟)が発表した。
2014年から導入されたハイブリッドのV6ターボエンジンについては、環境に配慮したハイテクを称賛する声がある一方で、以前の大音量を懐かしむ声も聞かれていた。
FIAは、9月30日(水)の世界モータースポーツ評議会終了後に声明を出し、次のように説明している。
「2016年から、全車は、独立したウェイストゲート排気テールパイプを備えなければならず、ウェイストゲートからのみの排気すべてが、そのパイプを通過しなければならない」
「この手段は、マシンのノイズ増大のためにとられるものであり、出力や排出物に大きな影響を及ぼしてはならない」
現在、F1マシンのテールパイプは1本だが、このルール変更で、ウェイストゲート専用のテールパイプが増えることになり、音量が増大すると見られている。
■音量減少を嘆く声は今も
セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は、F1第14戦日本GPで、次のように話していた。
「パワーユニットは、まあ、ああいうものだ」
「それが必要なのかどうかについては、みんなが個々に考えを決めればいいことなんだろう」
「もちろんサウンドについては後退している。でも、裏で支えるテクノロジーは、信じられないくらい素晴らしいよ」