かつてベネトンやルノーF1でチーム代表を務めていたフラビオ・ブリアトーレが、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)に関して意味深長な発言を行ったと伝えられている。
アロンソとはすでに15年以上の付き合いとなり、今でもマネジメントチームの一員となっているブリアトーレは、昨年にはアロンソに対してフェラーリを離脱するよう勧めていたことを明らかにしている。
■マクラーレンへの移籍を勧めていたブリアトーレ
「彼(アロンソ)にマクラーレンへ行くよう勧めたよ。もはやあそこ(フェラーリ)にとどまることはできなかったんだ。彼らはすべての責任を彼に押し付けようとしていたからね」
スペインの『El Mundo(ムンド)』紙にそう語ったブリアトーレは、次のように続けた。
「アロンソは去るしかなかったんだ。特にマルコ・マティアッチがチーム代表になってからはね。もし彼がいなければ、アロンソはチームにとどまっていたかもしれない」
アロンソとセバスチャン・ベッテル(当時レッドブル)の入れ替えを画策していたとされるマティアッチだが、彼もすでにその職を追われ、昨シーズン後からマウリツィオ・アリバベーネがフェラーリのチーム代表を務めている。
■もくろみがはずれたアロンソ
ところが、ベッテルを得たフェラーリは復活の兆しを見せ、ベッテル自身もまだ今季のF1タイトルを狙える位置につけている。
一方、新生マクラーレン・ホンダに移籍したアロンソだが、現在の状況に関してはあらためて説明する必要もないだろう。
「これほど悲惨な状態を迎えるとは誰も想像していなかったよ」
そう語ったブリアトーレは、次のように続けた。
「だが、私はホンダの人たちのことはよく知っている。彼らは自分たちのやり方にこだわっているかもしれないが、彼らはエンジンのことが分かっているよ」
「2016年には表彰台争いもできるようになるはずだ」
■来年も今のような状況が続けば・・・
だが、もしそうならなかった場合には、アロンソはどうすると思うかと質問されたブリアトーレは、次のように答えた。
「もし彼がF1で勝てるクルマを手にすることができなければ、どこかF1以外のところでそれを得ようとするだろうね」