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【ホンダF1】来季トロロッソにエンジン供給も?

2015年09月24日(木)6:59 am

今週末のF1第14戦日本GPを前にレッドブルのエンジン契約が大きな話題となっている。果たして彼らはルノーに代わる供給元を確保できるだろうか。

レッドブルとジュニアチームのトロロッソは、11月の今季F1最終戦アブダビGP(11/27-29)を最後にルノーとの関係を終らせる見込みだ。

■F1撤退か継続か、レッドブルとトロロッソ

両チームとも、F1撤退の可能性は否定できない。

「それは(チームオーナーであるディートリッヒ)マテシッツ氏の判断だ」と言うのは、彼の片腕でチーム首脳のヘルムート・マルコ博士だ。

「トップでレースをしようが今のわれわれのように『準上位』で戦おうが、支出する金額は同じだ。彼(マテシッツ)には、来年も同じ調子でレースをする気はない」とマルコはF1公式ウェブサイトに語る。

レッドブルのF1撤退は決して脅しではない。メルセデスからエンジン供給を断られ、フェラーリともまだ契約に合意していない。

フォルクスワーゲンを通じてアウディと契約する話も再浮上しているが、政治的な思惑が働いていると見る者もいる。

あるレッドブルの関係者は、「(メルセデスAMGの)トト・ヴォルフとパディ・ロウは、(メルセデス・ベンツの)取締役会に注意を喚起しているのだ。われわれがあまりエンジンについて多くを知るのは危険だとね」とドイツ『Auto Bild Motorsport(アウト・ビルド・モートアシュポルト)』誌に語る。

レッドブルにとって、もしメルセデスもフェラーリもアウディがF1に参入するまでのつなぎに過ぎないとすれば、両社ともレッドブルとは手を組みたがらないだろう。

現にフェラーリのエース、セバスチャン・ベッテルは、レッドブル・フェラーリの実現をあまり望んでいない。

彼はF1第13戦シンガポールGP優勝後、こんなことを言っている。「僕に聞かれても困るな」「それに(表彰式の)シャンペンで思いのほか酔ってしまってね。今は黙っておくのが無難じゃないかな」

元F1ドライバーで現在はテレビ解説者のマルク・スレールは、アウディの憶測にあるていどの信ぴょう性ありと考えている。

「彼らのF1進出は道理にかなっている」とドイツ『Speedweek(スピードウィーク)』に語ったスレール。「彼らは長らくルマン24時間を戦っている。今や簡単には勝てない状態だ」

「モータースポーツ活動には政治的な決断が付きものだが、現在フォルクスワーゲンは他の問題も抱えている」とスレール。問題とは、深刻化している排ガス不正のスキャンダルに他ならない。

■レッドブルはフェラーリ、トロロッソはホンダ??

結局のところ、恐らくレッドブルはフェラーリから最新型『Aスペック』エンジンの供給を受けるだろう。もしバーニー・エクレストンが仲介に乗り出したのが本当だとしたら、なおさらだ。

しかしながらドイツ『Auto Bild Motorsport(アウト・ビルド・モートアシュポルト)』誌は、さすがのフェラーリもトロロッソまでは時間も能力的にも手が回らないだろうとしている。

そこで出てきたのがホンダのうわさだ。ワークス待遇を受けるマクラーレンとしては、現時点でカスタマーにエンジンを供給する考えに反対だ。だがその一方でFIA(国際自動車連盟)はホンダをプッシュしそうだ。そろそろ他チームに多少の比重を置く時期ではある。

あるFIA情報筋はこんなことを言っている。「(マクラーレンとの)独占契約やホンダがF1に参戦しやすくする優遇措置は、1年に限って有効だ」

トロロッソにエンジンを販売するとなれば、ホンダのふところも温まる。今季のマクラーレン・ホンダはさんざんな成績で、このままでは年間賞金もスポンサー金も大打撃を食らう。

「われわれは、何とかしてそれらの損失を穴埋めしなければならない」とはマクラーレンのスポーティング・ディレクター、エリック・ブーリエの弁である。「だからと言って、ホンダにそれを押し付ける訳にはいかない」

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