今季限りで16年のF1キャリアに幕を引くと言われるジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)。スイスの元F1ドライバー、マルク・スレールは、このうわさに納得顔だ。
今週末のF1第14戦日本GPはバトンにとって「第2の母国レース」だ。これを機会に引退を発表するのではとされる。
「もし私が彼の立場だったら、とっくに白旗をあげていただろう」とスレールはドイツ『Speedweek(スピードウィーク)』に話す。
「いっとき好調だっただけに、チームもろとも最後尾に低迷するのは屈辱に違いない」「彼がこんな状況に置かれているのは、こちらもいたたまれない」
だがスレールによると、チームメートで2度のF1世界チャンピオン、さらに元フェラーリのフェルナンド・アロンソはバトンと状況が違うという。
「これが(バトンではなく)フェルナンドだったら理解できる」と語るスレール。今のアロンソは、ホンダ・エンジンに苦しむチームの現状を受け入れている。
「少なくとも彼は何千万ドルものギャラを手にしている。しかしジェンソンの場合、F1に背を向けても仕方がない」