NEXT...F1開催スケジュール

鈴鹿はフェラーリに不利、メルセデスAMGが復活か

2015年09月24日(木)10:49 am

F1第13戦シンガポールGPでは突然失速を見せたメルセデスAMGだが、日本GPで繰り返されることはないと見る関係者が多い。

F1がV6ターボエンジンになった昨年から圧勝を続けてきたメルセデスAMGだが、シンガポールではライバルに対して大きく遅れた。

メルセデスAMGのニコ・ロズベルグは、こう話す。

「(第12戦イタリアGPから)15日間で、フェラーリに1.5秒、レッドブルに2.5秒も失った。しかも、チームの誰も理由が分からないんだ」

あまりのことに、ピレリが故意に異なるタイヤをメルセデスAMGに供給したのではないかという陰謀説まで飛び出しているほどだ。

突飛な説はともかく、ウィリアムズのチーフエンジニアであるロブ・スメドレーも、「タイヤに違いない。0.5秒以上となったら、タイヤと関係のある何かに間違いないね」とまとめている。

■鈴鹿サーキットはフェラーリに不利

シンガポールGPでは、市街地サーキットならではの特殊なコースと、最も軟らかいタイヤの組み合わせが、フェラーリに有利に働いて優勝をもたらしたとも言える。

フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネも、こう認めている。

「シンガポールはわれわれにとって理想的だった。だが、日本は違う」

「シルバーストンと似ている。シルバーストンは、ここ数年われわれが苦手としてきたコースだ」

ドイツのテレビで解説を務める元F1ドライバーのマルク・スレールも、『Bild(ビルト)』紙にこう説明している。

「フェラーリには熱い気候と非常に軟らかいタイヤが必要だ。残念だが、今年残りのレースでその2つの要素がそろう場所は思いつかない」

「メルセデスAMGが問題を解決して、以前の強さを取り戻すのは間違いないと思う。日本は、エンジンとダウンフォースが圧倒的に物を言うコースだ。メルセデスAMGが強いだろう」

しかし、週末は天候が崩れる予報もある。

「この数週間も嵐のようだったが、今週末は鈴鹿の沿岸に台風が来ると言われている」とスレールは話している。

■「似た経験をした」とハッキネン

2度のF1チャンピオンであるミカ・ハッキネンは、同じように突然大きくパフォーマンスを失った経験があるとフィンランドの『Ilta Sanomat(イルタ・サノマット)』紙に話している。

「同じタイプの問題をアルゼンチンGPで経験したのを覚えている」

「明らかにベストのクルマだったにもかかわらず、フロントがまったくグリップしなかったんだ。どのコーナーでもクルマが滑っていた」

「メルセデスAMGはシンガポールで少し似た状況に陥り、どう対処すれば良いか分からなかった。チームスタッフの会話を耳にしたが、明確な理由は見つかっていない」

しかし、ハッキネンも日本GPではメルセデスAMGが復活すると予想している。

「シンガポールはかなり特殊な場所で、明らかに彼らには合わなかった。鈴鹿ではトップに戻るはずだよ。ただ、ああいうことがあったから、フェラーリとレッドブルも、やる気が高まって一層力を入れてくるだろうね」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック