レッドブルのモータースポーツアドバイザー兼ドライバー育成責任者であるヘルムート・マルコが、ニコ・ロズベルグはメルセデスAMGから別のチームへの移籍を考えるべきだと主張した。
【結果】F1シンガポールGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント
先週末のF1シンガポールGP決勝は、ポイントリーダーのルイス・ハミルトンがリタイアに終わったことで4位に入ったロズベルグがポイント差を41ポイントにまで詰めることに成功した。
だが、ハミルトンがトラブルに見舞われるまでは、マリーナ・ベイ・ストリート・サーキットでのレースでも常にハミルトンがロズベルグの前を走行しており、現時点においては圧倒的にハミルトンのほうが強さを示しているのは確かだ。
ロズベルグの母国ドイツの『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』紙は、シンガポールGP決勝が行われた20日(日)に、ロズベルグが今後ハミルトンに反撃することができるかどうかという記事を掲載していた。
元F1チームオーナーであり、現在はテレビのF1解説者を務めるエディ・ジョーダンはその中で、「ハミルトンがいる限り、ロズベルグは決してタイトルを取ることはできないだろう」と語り、「ニコは、ルイスのような速さも、大きな自信も持っていない」と付け加えている。
また、元F1ドライバーであり、かつてトロロッソの共同オーナーを務めていたこともあるゲルハルト・ベルガーは次のように語った。
「彼は、常に自分が世界で2番目に速いドライバーであることを示さなくてはならないが、それを恥じる必要はないんだ」
かつて1990年から92年までマクラーレン・ホンダで伝説のドライバーであるアイルトン・セナのチームメートを務めたことでも知られるベルガーは、そう語ると次のように付け加えた。
「ニコの立場は、僕とセナの状況に似ているよ」
マルコは、ロズベルグにとって現状を打開するひとつの解決策があるとすれば、それはメルセデスAMGを離れ、新天地を探すことだろうと次のように語った。
「ロズベルグは、立ち直ろうと頑張ることもできるし、チームを変わるべきだと考えることもできる」
「新鮮な、新たな環境のもとでは、彼はそこで再スタートを切らなくてはならない。だが、精神的にもやり直すことができるというのも事実なんだ」
そのロズベルグだが、メルセデスAMGとは2017年までの契約を結んでいると伝えられている。